発病から移植まで。(16)
2010/06/06 Sun
こんなあられのない姿でねているかと思いきや・・・
ひとのベッドで寝ている自由人(犬?)です。
それはさておき、過去の記録の続きです。
2008年12月、転院してしばらくたったころ、血液グループトップの先生と主治医の先生から、「骨髄移植」のついて、くわしい、くわしい説明がありました。2時間近く、かかりました。最後に「何か、質問は?」ときかれて、もう、何も質問がでないほど、語りつくした感じでした。ただ、こんなに熱心に移植について話されたあとに、夫が、「やっぱり、移植・・・・したほうがいいんでしょうか・・?」なんて、超KYな質問をしたので、わたしは、コケそうになりましたが・・・。先生、はあ??みたいな顔はされず、「しないという方法もあるんでしょうが・・・、それは、大博打でしょうね~。」と冷静にお返事されました。
説明された内容です。(長いです。)
【移植前処置】
①全身放射線 day-3 day-2 day-1 1日2回 計6回 12Gry
副作用 粘膜障害 嘔気 耳下腺炎
②エンドキサン day-5 day-4
副作用 嘔気 出血性膀胱炎 急性心筋障害
③エトポシド day-7
副作用 嘔気 倦怠感
同時に使用する薬剤
ポリミキシン バンコマイシン ← 消化管殺菌
ファンギゾン ← 消化管カビ予防
ゾビラックス ← ヘルペス予防
ファンガード(点滴) 真菌感染予防
口腔内、消化管を殺菌して感染症をふせぐ。
【移植当日】
ドナーさんと血液型がちがう。→赤血球洗浄、血漿除去を行う。
移植は夕方からよ夜にかけて。方法は輸血と同じ。
アレルギーがおきやすいので、予防薬を使う。ハプログロビン製剤。
移植後、早期に生着することが目標。(感染症のリスクが減る、再発が防げる。)
移植日~30日 ← 早期
30日~100日 ← 中期
100日~ ← 後期
生着のめやす。 ← 好中球が3日連続で500以上あること。
【生着するまでの様々なトラブル】
①細菌 真菌感染
②口内炎などの粘膜障害
→ 薬も飲めない、食事もできなくなる。
対処法 モルヒネ、フェンタニル 麻薬系の鎮痛剤をつかう。
③VOD(肝中心静脈閉鎖症)
前処置が原因で肝静脈が血栓でつまる。
重症は致死的だが、めったにない。軽症はときどきある。
症状 むくみ、体重増加 肝腫大 肝臓痛 黄疸
対処法 有効な治療法はない。(
予防法 血栓ができにくくするヘパリンを点滴にいれる。
水分(点滴)管理を厳密にしてむくまないようにする。
【生着後のトラブル】
GVHD(移植片対宿主病)ドナーのリンパ球が患者を攻撃すること。
①急性GVHD 生着から2週間、リンパ球が増えると起きやすい。
症状 1)皮膚 (紅いポツポツの紅斑 →びらん)
2)消化管 (下痢 腹痛)
3)肝臓 (高ビリルビン血症)
軽症 様子をみる。 中等症以上は治療が必要。
治療 プレドニン(内服or点滴)+ 免疫抑制剤(タクロリムス)
副作用 プレドニン、タクロリムスが、高血圧、高血糖をひきおこすことがある。
タクロリムスが脳症をおこすことがある。
プレドニンがリンパ球の機能をおとし、ウイルス感染が増える。(←要注意!!)
②ウイルス感染(中期におこりやすい。)
1)サイトメガロ
2)EBウイルス
3)アデノウイルス
③慢性GVHD
1)アトピー性皮膚炎
2)結膜炎
3)口腔内乾燥
【退院までのめやす】
移植後2~3ヶ月後に退院が多い。順調にいけば、4月中旬退院できるかも。
【晩期障害について】
放射線の全身照射 → 性腺機能障害 (妊よう性 女性ホルモン分泌不全)
→ 身長ののびが悪くなる。
→ 二次がん
だいたい、こんなところです。当時は、なにも、知らなかったから、すべて、楽観的にとらえていたように思います。しか~し!!聞くと見るでは大違い!!この1ヵ月後、すざまじい体験をしてしまうのですが・・・・。 次回につづく、です。


それはさておき、過去の記録の続きです。
2008年12月、転院してしばらくたったころ、血液グループトップの先生と主治医の先生から、「骨髄移植」のついて、くわしい、くわしい説明がありました。2時間近く、かかりました。最後に「何か、質問は?」ときかれて、もう、何も質問がでないほど、語りつくした感じでした。ただ、こんなに熱心に移植について話されたあとに、夫が、「やっぱり、移植・・・・したほうがいいんでしょうか・・?」なんて、超KYな質問をしたので、わたしは、コケそうになりましたが・・・。先生、はあ??みたいな顔はされず、「しないという方法もあるんでしょうが・・・、それは、大博打でしょうね~。」と冷静にお返事されました。
説明された内容です。(長いです。)
【移植前処置】
①全身放射線 day-3 day-2 day-1 1日2回 計6回 12Gry
副作用 粘膜障害 嘔気 耳下腺炎
②エンドキサン day-5 day-4
副作用 嘔気 出血性膀胱炎 急性心筋障害
③エトポシド day-7
副作用 嘔気 倦怠感
同時に使用する薬剤
ポリミキシン バンコマイシン ← 消化管殺菌
ファンギゾン ← 消化管カビ予防
ゾビラックス ← ヘルペス予防
ファンガード(点滴) 真菌感染予防
口腔内、消化管を殺菌して感染症をふせぐ。
【移植当日】
ドナーさんと血液型がちがう。→赤血球洗浄、血漿除去を行う。
移植は夕方からよ夜にかけて。方法は輸血と同じ。
アレルギーがおきやすいので、予防薬を使う。ハプログロビン製剤。
移植後、早期に生着することが目標。(感染症のリスクが減る、再発が防げる。)
移植日~30日 ← 早期
30日~100日 ← 中期
100日~ ← 後期
生着のめやす。 ← 好中球が3日連続で500以上あること。
【生着するまでの様々なトラブル】
①細菌 真菌感染
②口内炎などの粘膜障害
→ 薬も飲めない、食事もできなくなる。
対処法 モルヒネ、フェンタニル 麻薬系の鎮痛剤をつかう。
③VOD(肝中心静脈閉鎖症)
前処置が原因で肝静脈が血栓でつまる。
重症は致死的だが、めったにない。軽症はときどきある。
症状 むくみ、体重増加 肝腫大 肝臓痛 黄疸
対処法 有効な治療法はない。(
予防法 血栓ができにくくするヘパリンを点滴にいれる。
水分(点滴)管理を厳密にしてむくまないようにする。
【生着後のトラブル】
GVHD(移植片対宿主病)ドナーのリンパ球が患者を攻撃すること。
①急性GVHD 生着から2週間、リンパ球が増えると起きやすい。
症状 1)皮膚 (紅いポツポツの紅斑 →びらん)
2)消化管 (下痢 腹痛)
3)肝臓 (高ビリルビン血症)
軽症 様子をみる。 中等症以上は治療が必要。
治療 プレドニン(内服or点滴)+ 免疫抑制剤(タクロリムス)
副作用 プレドニン、タクロリムスが、高血圧、高血糖をひきおこすことがある。
タクロリムスが脳症をおこすことがある。
プレドニンがリンパ球の機能をおとし、ウイルス感染が増える。(←要注意!!)
②ウイルス感染(中期におこりやすい。)
1)サイトメガロ
2)EBウイルス
3)アデノウイルス
③慢性GVHD
1)アトピー性皮膚炎
2)結膜炎
3)口腔内乾燥
【退院までのめやす】
移植後2~3ヶ月後に退院が多い。順調にいけば、4月中旬退院できるかも。
【晩期障害について】
放射線の全身照射 → 性腺機能障害 (妊よう性 女性ホルモン分泌不全)
→ 身長ののびが悪くなる。
→ 二次がん
だいたい、こんなところです。当時は、なにも、知らなかったから、すべて、楽観的にとらえていたように思います。しか~し!!聞くと見るでは大違い!!この1ヵ月後、すざまじい体験をしてしまうのですが・・・・。 次回につづく、です。
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コメント
(´;ω;)
かわいそうです・・・
がんばっているんですね><