発病から移植まで。(9)
2010/04/15 Thu
移植のこと、晩期障害のこと、考えては落ち込み、涙する日が続いていました。
ところが・・・・・
わたし、自分では、ひとの言葉に、そんなに気持ちをうごかされることはない人間だと思っていたのですが、自分でも、あれ?と驚いてしまうぐらいの・・・気持ちの変化があったのです。
わたしは、医療職ではないのですが、上司は医者です。(といっても、専門はおとしより・・・)「子供のことはわからないなあ~~」ということだったので、あまり、自分の娘のことで、相談はしていなかったのですが・・・・、たまたま、久しぶりにメールをもらったので、近況報告を・・・・。そして、素人っぽい質問をしてみました。「自分の娘がこんな状況だったら、移植させますか~?」と。そしたら、返事が・・・。
「自分だったら移植させる。で、子供のことは、未来の医学の進歩に期待する・・・。」と。
どういうわけだか、この言葉で、わたし、憑き物が落ちたように・・・・・子供(孫ですね。)のこと・・・ま、いっか~~という心境になれたのです。
なんでかな~~。真剣に医学の進歩に期待ができる!!と思っているわけではないのですよ。むしろ、逆・・・。(技術的にはなんとかなっても、それはきっと、特殊な世界・・・。たぶん、まだまだ無理でしょう。)
ただ、「未来の医学の進歩に期待・・・・」 その言葉に、ロマンを感じたんですね。ロマンって、実現不可能なことを、ぼんやり夢見ている感じじゃないですか?
しょせん、子供をさずかることって、そんな感じ・・・「ロマン」・・・にすぎないのかな~~って思えたのです。たとえ、健康であってもね。
大昔のひとが、月に行けるかな~と考えていたように、娘に子供ができるかな~って、ぼんやり夢見ていれば、それで、いいのかな~という心境になったのです。(わたし自身は・・・・。)


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